低用量ピルを実際に飲んでみて
低用量ピルを飲み始め、1シート目。
休薬期間に入ったので、ピルを飲んでみて実際にどんなことが起きたのか、
また、何故低用量ピルを飲むに至ったかなど、思うままに記していこうと思います。
この日記を書くに至った理由として、
『SNSでの発言は、どうしても文字数の制限が付き纏うこと』
『低用量ピルを飲んでみようかと、思い悩んでいる方の判断材料に少しでもなれば』
この2点に尽きます。
普段はあるSNSのお世話になっていますが、"一呟き何百文字"の世界では書ききれないと思ったため、こちらの力をお借りすることにしました。
そもそも、何で低用量ピルを飲もうと思ったのか?
(月経困難症って何?って人は良い機会ですしググってください)
私自身は、
月経前:苛つきや気分の落ち込み、食欲増加、異常な眠気や疲れやすさ、乳房の張り
月経時期:腹痛や頭痛、下痢、月経過多
時期に分けると、これだけの症状に悩まされていました。
それに加え月経不順もあり、毎月来ないこともあればその周期も毎回バラつきがあり…
婦人科に行っても『特に異常なし』との診断。
そういうものなのかな~と思い(というか、そう自分に言い聞かせ)ながら、時期により程度の差はあれど、中学生の頃からこれらの症状と付き合っていました。
……特に月経時期の下痢には毎回悩まされ……
『女性ホルモンの一つであるプロスタグランジンの影響のため、月経中は下痢になりやすい』
『子宮の収縮に伴い下痢になりやすい』
正直、それを知っても(自分でコントロールできる訳でもなく)どうすることも出来ないし、痛みに伴いお腹をくだしてはトイレから出られない、そんな日もありました。
悶々とした状況。そして症状の来襲と付き合いながら…かと言って、何か行動に移すこともなく過ごす毎日。
そんな中、ある転機が
『治療目的の為に低用量ピルを飲んでいることを教えてくれた人がいた』
その方は月経困難症ではなく別疾患に対する治療で内服していました。
頭では『低用量ピルを治療のために使う』ことはなんとなく知っていたんですが、それを身近な人が取り入れていること、(勇気ある告白や)治療の為に低用量ピルを使用している、と聞いた時は驚きの連続でした。
『低用量ピル=経口避妊薬』というイメージが、やはり私の中でも先行していたためかもしれません。
作用・副作用など、初めて耳にする事ばかりだけれど、それまで縁遠い存在だったのがとても身近に感じたのです。
…けれど、それを聞いてもすぐに受診行動へ移った訳ではありません。
婦人科、行きたくない
本当に行きたくなかった、本当に。
行きたくないよ、行きたくないよ、やだやだ~!!ゴロゴロ
色んな理由はあれど、恐らく、私以外にも婦人科受診のハードルの高さを感じてる方は一定数いるんじゃないでしょうか。
そもそも病院とかクリニックに掛かるのは嫌だし、何より婦人科かよ…っていう。
(嫌な理由を述べたら多いし長くなるので割愛します)
…と、色々思い悩みつつも、PMDDがある時とても酷く感じた時期があったため、婦人科受診を決意しました。
受診したクリニックは以前に子宮頸がん検診で印象の良かったクリニック。
意気込み、緊張しながらも婦人科クリニックに受診したら
思っていた以上にあっさりと低用量ピルを処方されました。
本当にあっさり。
「保険もききますし、一度試してみましょう」と。
月経困難症で相談した為か、保険適用の『フリウェル配合錠LD』という薬を処方して貰って帰りました。診察代(初診)と薬代で2700円。
医師とはとてもあっさりしたやり取りでしたが、ここで一つ問題が。
『月経初日に飲み始めて下さい』
という言葉。
そもそも何ヶ月か空く時もあるけど、それは…?と思いつつ、耐えに耐え。
一ヵ月+一週間以上遅れ、月経が来ました。(思いの他、期間が空かず良かった)
『低用量ピルと言えばほぼ同じ時間に飲む』という認識はあったので、目標内服時間を決め(私は21:30)、とうとう内服が始まりました。
それが…副作用との戦いになるとは知らずに……
元々健康な方で、薬を飲んでも副作用を感じたことはなく。
低用量ピルは(妊娠初期のような状態になるため)副作用で吐き気が出る人も多いようなんですが、これだけは『絶対、出ない!何故なら食べることが好きだから!』という妙な自信もあり(ちなみに実際、吐き気は終始一度も感じませんでした。食い気よ、ありがとう)。
低用量ピルの副作用って吐き気とか頭痛ぐらいかな~程度の認識しかありませんでした。
以下、低用量ピル=ピルとし、副作用を経過毎に記します。
〇ピル飲み始め初日
特に何も変わりなし。
〇ピル飲み始め二日目
ここで所謂副作用の出現が諸々始まる。
左下肢に限定したしびれ、ふくらはぎの痛みが出てくる。不安を覚えつつ我慢する。
血栓症に類似した症状の出現に大いに不安になる。
※ピルは血栓症発症のリスクがあり、上記手足のしびれや足の痛み、また関連する症状(足の腫れや頭痛、嘔吐)が出現すれば内服を一旦やめ、血栓症を疑い受診。また、重篤な症状(手足の脱力や激しい頭痛、突然の視力障害)があれば救急医療機関を受診するように薬の説明書に記載があります。
〇ピル飲み始め三日目
左下肢に限局していたしびれ感が上肢にも出始める。ふくらはぎの痛みは相変わらずあり。また、今までに経験したことのない動悸・胸の絞扼感(胸をぎゅーっと押し潰される感覚)、息苦しさに朝から一日中苦しめられる。
(この動悸や息苦しさ、胸の絞扼感が、本当に涙が出る程しんどかったです。思い出してもトラウマ)
まさか血栓症なのかな?と不安な状況でピルを飲み続けるのも嫌だと思い、仕事帰りにクリニックを受診。
「飲み始めに出る副作用かも」と言われるが、念のため採血をして診察終了。
結果は翌日出るため翌日以降に結果を聞きにくるよう指示あり。ピル内服中止についての指示はなし。私も内服は継続していたかったので症状があるも内服。
〇ピル飲み始め四日目
動悸や絞扼感、息苦しさがなくなる。
左上肢・下肢のしびれ感が残るも前日に比べやや楽になる。
一方、この頃からなんとなく両肩が痛くなる。
クリニックを受診し、採血データを貰い『異常なし』、内服は継続可と指示あり。
(※採血データでは主に止血機能をみます)
採血結果をみて安心し、前向きな気持ちでピルを内服する。
〇ピル飲み始め五日目
左上肢のしびれ感はなく、若干左下肢にしびれ感が残る程度。
何故か両肩が恐ろしい程痛くなる。湿布を貼っても意味はなく、本当に痛い。
腕をぐるぐる回すもお風呂でマッサージするも変わらず痛い。
痛い。痛い。私を看てくれよ状態。
〇ピル飲み始め六日目
足のしびれ感はなし。
両肩の痛みは残るも昨日より若干マシ。
頭がすこぶる痛い。割れる。割れてない、あれおかしいな。
〇ピル飲み始め七日目
両肩の痛みはほとんど無し。
頭痛いけど我慢できる程度。
〇ピル飲み始め八日目
ほとんど症状を感じず。
人間として生きてる!!!
副作用との主な戦いは一週間でした。
ホルモンってすげ~~(大の字)
そう言えば。ピルを飲んでる時は基本、浮腫んでます。
『ピルを飲むと太る』
これに関して。
『太る』という基準は人それぞれだと思うので『太らない』っていうのは断言できないかな~と感じました。
私自身の話になりますが、元は結構筋肉質なふくらはぎをしている(し自負している)のですがピル内服中は結構ぷにぷにしてました。
休薬期間中はまたバキバキな筋肉質に戻ったのでピルって浮腫む。また、その浮腫みを太ったと感じれば『太った』ことになるのかな、と。
ここまでピルのマイナス面ばかり述べましたが…
良い面を述べます。
・精神活動が一定になった
・食欲が一定になる
・ピル内服中は一切吹き出物が出来なかった
「これだけ!?!!」
って言われると悲しくなりますが…
他諸々…
●ピル休薬期間中に消退出血(ピルユーザーの出血)があった
⇒もちろん嬉しいですが、一相性(含有するホルモン量が一定)のピルを内服していると三相性(含有するホルモン量が三段階に分かれる)のピルに比べ消退出血が飛びやすいとのこと。今後は分かりません。
●月経量
⇒相変わらず。ただ、一シート目なので判断はできず。
ピル内服開始直後(前回生理日)より生理時の出血量は格段に減りました。
消退出血を認めるまで、ピル内服後より茶色の出血が毎日持続。
これは、『身体が子宮内膜を剥がそう(生理)とするのをピルの力で無理矢理止めようとするも剥がれ始めたものはもう止められない』からだと。
前回分の血(₌内膜)が残っていて、それも合わせた(今回の)出血量なのかな、程度の認識。レバー状の出血もありました。
●月経痛や下痢
痛みや下痢はあります。
比べたら若干回数は少ないかも。
そう言えば鎮痛剤は飲みませんでした。
医師には
「三か月は試してみましょう」と言われ、むこう2ヶ月分貰いました。
再診+薬代で1シート当たり1300円程度。安い。保険適用凄い。
あと数日したら2シート目です。
* * *
私の書き方だと低用量ピルってマイナス面ばかりじゃん、と思う方も多いと思います。
けれど『いやいや、飲み始めて1シート目だし』と弁明しておこうと思います。
2シート目に何か変化があれば更新しようかな、と。
私はピルの飲み始め、不安でピルユーザーの声・感想が知りたくてSNSを検索した過去があります。そのような方の不安の軽減や受診のきっかけ、また、月経困難症で苦しむ方の何か判断材料になればとこの記事を書きました。
低用量ピルはホルモン剤なので、正直薬の合う・合わないがあるかもしれません。
保険適用のヤーズやフリウェル(=ルナベル)だけでなく、低用量ピルは第一世代から第四世代、そして一相性・三相性と多岐に渡ります。もしかしたら合う薬もあるかもしれません。そもそも飲まないという選択がQOL(₌生活の質)を保つこともあるでしょう。
勿論、個人差はあります。
男女関係なく、皆さんがこの記事を読まれて、何か感じて頂ければ幸いです。